さくらコラム 楽しいお花見のための天候注意点をズバリ
お花見日和を探せ!
お花見を楽しむためには、まずは桜が咲いている事が第一条件です。桜は、開花してからおよそ一週間ほどで見頃を迎え、そこからさらに一週間ぐらいすると見頃を過ぎます。
二つ目の条件は、天気です。屋外でするお花見にとっては、雨や寒さは大敵。また風が強いと、レジャーシートが飛ばされたり、砂ぼこりが舞ったりで、条件はあまりよくありません。
これらをもとに、お花見に最適な日和とは、桜が見頃を迎えている上で、天気は、晴れまたはくもり程度。気温は15度を上回っていれば暖かく感じられ、風が弱ければ文句無しです。
春は天気の変わりやすい時期です。こまめに予報をチェックして、お花見日和を探してみましょう。
春雷から身を守る
春のお花見シーズンは、何かと外出する機会が増えますよね。ただ、地上付近が春の暖かい空気に包まれても、上空には、時折強い寒気が流れ込む事があります。こうなると、大気の状態が不安定になり、雷が発生しやすくなるんです。この春の雷を春雷と言い、天気の急変をもたらす事があります。
もし屋外で雷鳴が聞こえたら、直ちに建物の中に避難しましょう。逃げ込む所が無ければ、くぼ地などの低い所で、しゃがむなど身を低くします。また、木の下で雷をやり過ごす時は、木の幹や枝から最低2mは離れましょう。
金属類を外しても、安全にはなりません。正しい知識と早めの対策で、安全にお花見を楽しみたいですね。
夜桜見物は注意
お花見の時期になると、ライトアップされた桜を鑑賞する機会が、度々あります。
ただ、この時期は、日中は晴れてぽかぽか陽気になっても、夜、急激に気温が下がる事があります。これは、熱が空に向かって放射され、地表面が冷却する現象で、放射冷却と呼ばれています。特に、夜間に晴れて、風の弱い時にみられ、沿岸部よりも内陸部の方が顕著です。
よく晴れる事で、熱が奪われ、また風が弱いと、空気がかき混ぜられないため、地表面付近の空気だけが、より冷やされます。さらに、内陸部は暖まりやすく冷えやすいという特徴もあり、沿岸部より冷え込みが強まります。
夜の気温をチェックして、夜桜見物で風邪など引かないようにしましょう。
春に気になる4つのK
春に特徴のある「花粉」「強風」「乾燥」「火事」を指す言葉に、春の4Kがあります。花粉は、春に飛散がピークを迎えるスギ花粉の事で、多くの人が悩まされます。また、春は低気圧が日本付近で急発達する事があり、強い南よりの風が吹きやすい時期です。
ところが、そんな南よりの風が吹いたかと思えば、大陸から冷たく乾いた空気が吹く事もあり、空気が乾燥します。そして、乾燥や強風により、火事も起こりやすい時期なんです。お花見時期で、気分が浮かれがちになりますが、外出の際は、天気予報をしっかりチェックし、これらのKを上手に回避したいものですね。