元気の素は天気から!

 秋の関節痛 (2008年10月3日掲載)
 季節の変わり目は、関節痛を訴える人が多いと言われますが、とくに秋は痛みの出やすい季節です。

では、なぜ秋に痛みが出やすいのでしょうか。
それは、気温や気圧、湿度などの変化が激しいためです。これらの要素が大きく変化することによって体に色々なストレスがかかり、症状が悪化するようです。一般的には、気温の急な低下、気圧の低下、湿度の上昇などが、痛みにつながると考えられています。特に秋は、気温が低くなる方に変化していくので、いっそう痛みが出やすくなります。

また、「女心と秋の空」という言葉もあるように、秋は、高気圧と低気圧が交互に通過して、空模様がコロコロと変わります。また、台風や秋雨のシーズンに当たるため、天気が不安定になりやすい時期でもあります。一年の中でも、特に関節痛の悪化しやすい条件が揃っているのです。

対策としては、まずは体を冷やさないようにしましょう。一日の中でもこまめに服装を調整したり、サポーターを使って、痛む所を温めたりするのも効果的です。そして、大切なのは、日ごろから天気予報をこまめにチェックすること。秋は、ひと雨ごとに寒くなりますので、雨のあとの急な冷え込みには、特にご注意下さい。また、低気圧や前線、台風が近づいてくる時は、気圧の低下や湿度の上昇が起こりやすくなります。事前に部屋を換気して湿気を逃しておく、出来れば外出を控えるなど、痛みを減らす工夫を心掛けるといいでしょう。

天気を味方につけて、秋を快適に過ごしたいですね。


気象予報士 藤井南美