元気の素は天気から!

 生気象とは (2007年11月1日掲載)
気象と人間の暮らしとの関わり  …これを「生気象」と呼んでいます。

「変わりやすい天気が続いて身体の調子が悪くなった。」
「春になると、どうしても花粉症に悩まされてしまう…。」
これらの症状は、気象病や季節病といわれ、生気象の代表格といえます。

人はもちろん、人以外の動物や植物までも、この自然界の上に成り立っていることを考えれば、気象や気候の変化によって、様々な影響を受けることは当然の結果といえます。

こういった気象や気候の変化から身体に影響を与える関係というのは、半世紀ほど前から世界中で「生気象学」として研究され、学会が開催されてきました。
最近では、地球温暖化など我々を取り巻く自然環境が悪化している背景もあってか、「生気象学」への注目や関心が集まるようになっています。
日本でも、1962年に学会が創設されて以来、さまざまな活動を続け、2008年9月22日には国内では初となる「国際生気象学会」が東京で開催される予定です。

ただ、生気象というのは、気象や気候の変化から病気へとつながるだけでなく、日々健康体でいる人でも、
「冬なのに、コンビニでアイスを買ってきてしまった。」
「暑いのに、アツアツのたこ焼きが食べたくなった。」 などなど…
といった購買意欲や、気持ち・行動の変化においても、実は生気象がからんでいることがわかってきました。

ライフビジネスウェザーでは、天気を味方にして病気を未然に防ぐことはもちろんのこと、人々の日々の行動までも、生気象の裏づけから予測する研究や開発を目指してまいります。
 
気象予報士 西川 純
参考出典:石川 勝敏 著 『天気を味方にして健康を作る本』より抜粋